はたらく人

「現場で活躍できるドライバーを1人でも多く増やしたい」業界経験を活かした研修担当としてのワークスタイル

「現場で活躍できるドライバーを1人でも多く増やしたい」<br>業界経験を活かした<br>研修担当としてのワークスタイル
元トラックドライバーであるHさんに、イオンネクストデリバリーで新たなキャリアをスタートさせた経緯や、現在は研修担当として活躍している様子について伺いました。イオンネクストデリバリーならではの効率的な業務管理やAIを活用した配送ルートの最適化とは。そして、研修担当として得られるやりがいを語っていただきました。

経験者だからこそわかる“良い”ギャップ。イオンネクストデリバリー流の配達業務

Hさんは転職してイオンネクストデリバリーに入社されたとのことですが、まずは前職から、転職までの経緯について伺わせてください。

前職は同業他社でトライバーをしていましたが、2年間勤める中で配達量や負荷が増えていく一方、給料の格差や業務量の多さに悩んでいました。お客さまを待たせずに仕事を進めたいという思いを持っていたので、休憩時間を削って配達をすることもありました。今考えると少し無茶な働き方をしていたなと思います。
ただ、私は運転をするのが好きだったので、運転に関わる仕事を続けていきたいとは考えていました。
そこで同業種での転職先を探している中、当社に出会いました。イオンネクストデリバリーでは、イオングループの知見を活かした効率的な業務管理やAIによる配送ルートの最適化が行われており、その時抱えていた不満を解消しつつ、自身の経験を活かして働くことができるのではと思い、応募をしました。

入社してから1年経ったとのことですが、経験者からの入社ということで、想像と違っていたことや、ギャップなどはありましたか。

ギャップはありました。でもそれは良いギャップです。
前職以外にも配送業に関わっていたことがあるのですが、休憩をしっかり取る、配達件数が均等に割り振られているといったことは、どこの配送業社も抱えている共通の課題でした。課題とはわかっていても、どこも解決できていない状況でした。
そのため、当社の求人を見ていても、「そんなうまくはいかないだろう……」と半信半疑の状態で入社だったのですが、みなさんきちんと休憩をとっていますし、業務の改善が日々行われている職場だったのです。そういう意味でのギャップを感じました。

現場経験を活かすために。ドライバーから研修担当としての新たなスタート

平準化されてないという業界の課題を話されていましたが、そのような現場では働くモチベーションを保つことが難しそうです。

その通りです。優秀な人だからこそ、その人に負担がかかってしまって、仕事を辞めてしまうことがしばしばあるのかなと。 そのため、働く環境のルールやシステムが整っていることは、配送業界で働く上で重要なことだと思います。

まずはドライバーとしてスタートだったと思うのですが、どのようにキャリアアップされてきたのでしょうか。

ドライバーとして半年働いたのち、数名のドライバーをとりまとめる

リーダー職に昇進しました。リーダー職に就いたタイミングで上司と面談の機会があったのですが、その際に今後のキャリアについて話し合いました。その場で、私は新人の方を指導する立場で働きたいと相談したところ、その意思を汲んでくださり、すぐに新人研修担当として働きはじめるようになりました。

自ら指導する立場を志望したとのことで、どのような思いで志望したのでしょうか。

当社は、業界未経験者が多いこともあり、リーダーになる前から他のドライバーに対して教える機会がたくさんありました。その中で、周りからアドバイス求められたり、何かを教えたりすることにやりがいを感じたため、リーダー職を志望しました。

現在は研修担当を半年ほど務めているとのことですが、改めてHさんのお仕事について伺えればと思います。

座学などの講義やドライバーの実技研修を担当しています。自身の経験に基づき、適切な指導が行えるよう意識しています。
主に新入社員向けの研修を行っているのですが、指導者ではありつつも、高圧的にならないように、丁寧なコミュニケーションを心がけています。
実は、現場から離れることに寂しさを感じていたのですが、現在の仕事も現場との関わりが多く安心しました。動画配信で研修を行うなど、新しい経験も楽しみながら行っています。

「良い点も悪い点も見て、指導したい」。Hさんが考えるより良い研修とは

Hさんが研修で大事にされていることはありますか。

イオングループの特徴でもあるのかなと思うのですが、私は注意した分褒めることをいつも意識しています。
指導とは良くも悪くも指導される側のモチベーションに大きく影響を与えてしまうと考えています。注意をされるだけでは、自分の欠点ばかりに目が行ってしまうと思うので、その方の良い点も伝えることで、自身の強みについても気づけるような指導を目指しています。
良い点は伸ばせるように、悪い点は改善していけるように、その方の特性を見た上で接していける指導者を目指しています。

ちなみに新人研修はどれくらいの期間設けられているのでしょうか。

新人研修の中で私は運転にかかわる研修を担当しており、座学と実技を合わせて基本5日間行っています。一方的な研修にならないよう、少人数のグループで研修を行っています。その後は実際の現場で約1ヶ月学びつつ、実地で研修を行っていただく形です。

Hさん自身の変化についても伺いたいのですが、キャリアアップをされて成長を感じることはありましたか。

初めて研修を行った時に比べると、どのような話をしたら伝わるのか、理解してもらえるのかの勘所が掴めるようになったと思います。

「左折の際に横断歩道がある場合は一時停止をしましょう」、という配達時における社内ルールを伝える際の例を挙げてみます。その際にただルールを伝えるだけでなく、“右折時より左折時の方が事故率は高い”というデータも併せて伝えるようにしています。
細かい話ですが、そのようなデータや背景を含めて伝えることで、新人の方の理解も深まると考えているのです。

研修担当は、Hさん以外にも複数人いるとのことですが、他で参考にしている方などはいますか。

座学的な知識は大分ついてきたかと思うのですが、伝え方や話をするトーン、緩急をつけた講義の仕方はまだまだ勉強中で、他の研修トレーナーの方を参考にしています。 また、研修トレーナーに限らず、上司を見ていると物事の先まで意識して仕事をしているので、そのような動きができるように私も考えて行動していきたいです。ベテランの方々を参考にしながら、自分なりの働き方を模索しています。

今は、1人でも多くのドライバーの成長を願って

研修担当としてやりがいを感じるのはどのような時ですか。

現場でドライバーの成長を見るのはとても嬉しいですね。

私の経験からも感じるのですが、ドライバーの仕事は減点方式で評価されがちで、悪い点が目立ちやすく、良い点が見えにくいことがあります。そのため、目立った成果よりも、日々トラブルなく、黙々と仕事をする姿を遠目で見ている時、誇らしく感じます。

Hさんの今後の目標について聞かせていただけますか。

現在、イオングループ内外から当社に出向してきたメンバーがさまざまな知見をシェアしてくださりつつ、イオンネクストデリバリーならではの研修や組織構築を行っています。私はまだまだそのような仕事はできていないですが、今後、私も会社全体を支える立場を目指していきたいと考えています。ただ、まだそこまで先を見据えているわけではなく、まずは研修担当として成長し、現場で活躍するドライバーを増やしていけるよう努めていきたいです。

最後にこれから入社される方へ、一言お願いします。

業界未経験の方でも、事故を起こさずに安全に配達を行っている方がほとんどです。未経験で不安に思うこともあるかもしれませんが、私たちはしっかりと研修を行い、サポートできる環境を整えています。安心して入社していただければと思います。