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50歳、免許取りたてから配送ドライバーへ。未経験からリーダーになった新たなキャリア

50歳、免許取りたてから配送ドライバーへ。未経験からリーダーになった新たなキャリア
50歳で普通免許を取得し、未経験だった配送の仕事へ飛び込んだSさん。飲食店をはじめ幅広い仕事で培った接遇やコミュニケーション力を活かし、現在はリーダーとしてメンバーを支えています。入社時の不安や研修で学んだこと、働き方の変化、リーダーとして大切にしていることを聞きました。

接遇の経験を活かせる仕事へ。50歳で踏み出した新しい一歩

飲食から技術系まで、かなり幅広いお仕事を経験されてきたそうですね。これまでのご経歴を教えてください。

もともと、専門学校ではメカトロニクス科で電子系のことを学んでいました。卒業後すぐには就職せず、友人の紹介でベーカリーのウェイターとして働き、接客の楽しさを知りました。その後は飲食店で店舗責任者を経験しています。

29歳くらいからは、ゲームセンターの機械に使われる基板の修理を10年ほど担当しました。 基板修理の仕事では一人で黙々と作業するだけでなく、何人かのメンバーを任せていただくこともあり、人に教えることや、チームで仕事を進めたりすることに楽しさを感じていましたね。

その後、父の介護をきっかけに退職し、業務用冷蔵庫の清掃・整備など、さまざまな仕事を経験しました。

さまざまな仕事を経験する中で、イオンネクストデリバリーへの転職に至った経緯を教えてください。

再び就職しようと考えた時期がちょうどコロナ禍で、飲食に戻るのは難しかったんです。ひとまず、転職活動をしながら普通自動車運転免許を取得しました。

その後はシェアオフィスのメンテナンスの仕事などをしていましたが、仕事量によって収入に差があったので、安定して働ける仕事を探すようになりました。そんなときに届いた一通のスカウトメールで、イオンネクストデリバリーの求人を知りました。

次の職場を選ぶとき、給与や勤務時間などの条件面で重視していたことはありましたか。

給与や勤務時間よりも、新規事業の立ち上げに関われることを重視していました。全員が横一線でスタートして、一緒に職場をつくっていけることに魅力を感じたんです。それに、接遇にも力を入れる環境だと聞いていたので、これまで飲食の仕事で培った接客経験も活かせそうだと思い、応募しました。

この時点では配送の仕事は未経験で、免許も取得したばかりです。それでも、求人内容には「AT限定でも運転できる」とあったので、まずはやってみようという気持ちでした。

50歳で、配送未経験から新しい仕事に飛び込むことに不安はありませんでしたか。

これまでの職場でもいろいろな年代の方と働いてきたので、年齢が幅広い職場に入ること自体には、それほど抵抗はありませんでした。ただ、もちろん不安はありました。「50代の人って他にもいるのかな」「若い人たちの中に自分が混ざって大丈夫かな」と思っていました。それでも、応募した以上はやるしかない。「なせばなる」という気持ちで飛び込みました。

他にも不安だったのは運転です。接遇はこれまでの経験を活かせると思っていましたが、普通免許を取ったばかりで、いきなり1.5tトラックを運転するわけですから。ただ、研修が手厚いと聞いていたので、そこを信じてチャレンジしました。

実際に入社してみて、どう感じましたか?

まず、職場に自分と同年代の方がいたので、ホッとしました。入社前は「50代なんて自分一人なんじゃないか」と思っていたんですよ。同世代で、親しく話ができるのはとても楽しいです。

そして、新規立ち上げで一斉に入社していたので、どの世代であっても最初から横一線だったことにもかなり助けられました。

免許取りたてでも安心できた、繰り返しの運転研修と同乗指導

免許を取ったばかりで不安があったかと思いますが、研修を受けてみて、その不安は解消されましたか?

立ち上げ当初の研修は特に手厚かったように思います。2カ月くらいかけて、右左折の練習も驚くくらい繰り返しました。それだけ車に慣れる時間があったので、実際に外へ出るときも、それほど抵抗なく運転を始められたと思います。

同乗研修でも、先輩が分かりやすく教えてくれました。例えば、バックするときに「あと拳1個分下がれますよ」と教えていただき、見える景色と実際の距離を結びつけながら車両感覚を覚えていきました。その場でアドバイスをいただきながら経験を積み重ねていけたことが、運転への安心につながりました。

配送を始めた頃、特に苦労したことは何でしたか。

最初の頃は、車の停車場所を決めることにかなり苦労しました。ほかの車の迷惑にならず、すれ違いもできて、歩道の邪魔にもならない場所を選ぶ必要があります。駐停車禁止の場所や交差点からの距離など、交通ルールも踏まえて判断しなければならないので、今でも難しさを感じるところですね。

それに、時間配分もよく分かっていませんでした。順番通りに回っているつもりでも「遅れています」と言われて、何が遅れているのかすら自分では分からない。本当に真っさらな状態からのスタートでした。

配送のペースをつかめるようになるまで、どのように仕事を覚えていきましたか。

車両感覚に慣れながら配送のルールを覚えて、どう動けば時間を短縮できるのかを一つずつ経験しながら身につけていきました。配送前後の動きを少しずつ早くするなど、ちょっとした工夫を積み重ねることで、時間の使い方にも余裕が生まれていきました。振り返ると、そうした感覚が身につくまでには半年以上かかったと思います。

職場環境について、働きやすいと感じるのはどんなところですか。

困ったことがあれば話を聞いていただけるところですね。例えば、配送中に「もしかしたら車をこすったかもしれない」「お客さまへ配慮に欠けてしまったかもしれない」といったことでも、事務所に連絡すればきちんとアドバイスをいただけます。入社した頃は営業所内も手探りのような雰囲気があったように思いますが、風通しがどんどんよくなってきている感覚があります。

50歳からこの仕事を始めたからこそ、活かせている強みはありますか。

やっぱり人生経験だと思います。いろいろな仕事でさまざまな方と接してきた経験が、「自分がされて嫌だったことは相手にはしない」という考え方にもつながっています。

飲食の仕事をしていた頃から、給料は基本的にお客さまからいただいているという意識があったので、お客さまに失礼のないように、気持ちよく受け取っていただくことを大切にしています。

接客で培ったコミュニケーション力を活かし、メンバーを支えるリーダーに

入社して、働き方や生活リズムはどのように変わりましたか。

前職では、任された仕事が終わるまで長時間働いたり、夜中から始めて朝方に帰ったりすることもありました。今は早起きする生活になって、以前より健康的になったと思います。

定時で帰れることが多く、休日もしっかり取れるので、ワークライフバランスはかなり良くなったと感じています。休日は映画を見たり、一人で静かに過ごしたりすることが多いですね。リーダーになってからも、残業は1日平均で30分から1時間くらいです。以前の働き方と比べると、本当に大きく変わりました。

リーダーになってからも残業がそれほど増えていないんですね。どのようなきっかけでリーダーになったのでしょうか。

当時のマネージャーから声をかけていただいたことがきっかけです。最初は「自分にできるかな」という不安もありましたが、飲食店で20人くらいのスタッフを見ていた経験もあったので、やってみようと思いました。普段から周りにはよく話しかけていたので、そうしたコミュニケーションの姿勢を見ていただけていたのかもしれません。

リーダーとして、メンバーと接するうえで大切にしていることはありますか。

新しく入ってきた方が一人にならないよう、こちらから声をかけるようにしています。年齢に関係なく分け隔てなく接して、自分から話しかけながら、相談しやすい関係をつくることを意識しています。

新人を指導するうえで、大切にしていることは何ですか。

「無理に急がず、きちんと休憩を取りながら安全に仕事を覚えてください」と伝えています。接遇を大切にする会社なので、ただ商品を渡して終わりではありません。安全な場所に車を停めて、余裕を持ってお客さまのところへ伺うことも大切です。慣れてくれば配送のペースは自然と上がっていくので、新人のうちはまず基本をしっかり身につけていただければと思います。

リーダーになってから、ご自身の意識に変化はありましたか。

責任感はさらに強くなりましたね。ちょっとしたことでも、周囲が言いにくそうなことは自分からマネージャーに伝えるようにしています。相談を受けた内容もなるべくリーダー同士で共有して、対応に差が出ないように心がけています。

同世代で転職を迷っている方へ、伝えたいことはありますか。

諦めずに、自分の可能性を信じてチャレンジしていただきたいです。自分も免許を取ったばかりで、運送の仕事も未経験な状態で50歳のときに入社しました。そんな自分でも、仕事を続けられています。

年齢を重ねると、体力のことや、新しい仕事に移って大丈夫なのかと不安になることもあると思います。でも、イオンネクストデリバリーは休日もしっかり取れて仕事と生活のバランスも取りやすい環境が整っています。自分のような例もあるので、まずは挑戦してみていただきたいですね。