はたらく人

安心できる環境が、強みを伸ばす。新しい舞台で輝く接客の力

安心できる環境が、強みを伸ばす。新しい舞台で輝く接客の力
飲食店での接客経験を活かして、新人ドライバーの同乗指導を担当しているKさん。ワークライフバランスを重視した持続可能な働き方を目指し、イオンネクストデリバリーへ入社されたそうです。ドライバー未経験だった彼女が、悩みを抱え込まずに働くことができているのはなぜなのか。今回はKさんに、仕事のやりがいや印象に残っているエピソードについてお話を伺いました。

働き方を変えたことで見えた、自分らしいキャリアの形

本日はよろしくお願いします。Kさんのご経歴を教えてください。

飲食店のホールスタッフを経験した後に、世界的な大手カフェチェーン店で5年働きました。その後コロナ禍でコールセンターへ転職し、直近の清掃会社を経てイオンネクストデリバリーに入社しました。清掃会社で何回かトラックの運転をしていましたが、ドライバーとして働くのは今回が初めてです。

転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか。

清掃会社がハードで、早朝に出勤して深夜に帰宅するような環境でした。結果的にワークライフバランスが崩れてしまい、心身ともに疲れて「このままこの会社で働き続けられるのだろうか」と考えたことが転職を考えたきっかけです。

働き方が安定した環境に身を置きたいと考えていたときに、たまたま転職サイトでイオンネクストデリバリーの募集を見かけたんです。働く方々のイキイキとした明るい笑顔の写真に惹かれたのと、イオングループの新規事業で“接客を大切にする配達業”という業務内容に興味を持って、応募しました。

入社の決め手は何でしたか?

働きやすさです。前職のハードな働き方を経験したことで、強みを活かして自分らしく働くためにワークライフバランスを重視していたので、イオンネクストデリバリーはまさに理想に近い条件でした。入社後のギャップも少なく、日々楽しく働いています。

ドライバー職は未経験で入社したとのことでしたが、懸念はありませんでしたか?

前職でトラックの運転経験はあったものの研修を受けたことがなかったので、毎回すごく不安な気持ちで運転していたんです。なので、配達車両の運転については不安がありました。ただ、募集内容に「研修制度が充実しています」と書いてあったので入社前から安心できましたし、自分でも挑戦できるかなと思ったんです。

運転スキルについては、入社後どのように習得したのでしょうか。

高津営業所でたくさん練習をさせてもらいました。高津営業所の先輩が本当にいい方ばかりで、具体的なアドバイスをその場で伝えてくれるんです。

例えば、「トラックの運転に慣れていない方は車高への意識が回らないので、街路樹の枝に車両の天板をぶつけてしまうことがあるんです。特に桜の木は硬くて、過去にこの場所で当たってしまったことがあるので注意しましょう」とか、当時の自分の発想にはない技術の指導やアドバイスをたくさんいただきました。

こういった初期に受けたアドバイスは今でも覚えていて、同乗で運転を教える立場になった今も後輩に伝えることがあります。

接客経験を、次のステージへ。人を育てるホスピタリティの力

接客のキャリアが長いKさんですが、イオンネクストデリバリーの業務でこれまでの経験や強みが活きることはありますか?

お客さまと接するときに、何があっても大丈夫と思えるのは自分の強みだと思います。例えばお客さまへの声の掛け方ひとつでも、ベストなタイミングや間合いがあると感じているんです。この感覚は大手カフェチェーン店で働いていたときに身につけたスキルや、「一瞬の関わりでもお客さまを幸せにしたい」という考え方が活きていますね。

具体的には、リピーターで顔馴染みのお客さまには「いつもありがとうございます」とお伝えしたり、初めてご利用されるお客さまには接客の最後に「またご利用ください」と声を掛けるというと些細なことなのですが、その場に合った感謝の言葉を伝えるのが大切だと思っています。

素敵な考え方ですね。後輩の接客フォローをすることもあるのでしょうか?

イレギュラーなことが起こって新人の方が慌ててしまった場合は支えることがあります。どんなことが起こっても、お互いきちんと話せば分かると考えているので、指導では「焦らず、自信を持って堂々とお客さまへお届けしましょう」と伝えています。

過去に私が横に乗っていた同乗研修中の配達先で「病み上がりで対面で受け取れないので、玄関先に置いておいてください」とインターホン越しにお客さまから言われた際、後輩ドライバーが咄嗟に「お大事になさってください」と声を掛けたことがありました。

私の心の中では「これぞ接遇!素晴らしい対応力!」と嬉しかったことを覚えています。

後日、お客さまから感謝の言葉をいただいたということもあり、とても記憶に残っているエピソードです。

自分の伝えたことが後輩の接客に活きていると感じて、とても嬉しくなりました。上手くできなくて悩んでいたことについて、自分が教えたことを吸収してできるようになっていく姿を見れるのは、やりがいがありますね。

指導の難しさを感じることはありますか?

自分が分からなかったことや困ったことはポイントを押さえて指導できるのですが、逆にすんなりできていたことに対して苦戦していたり、質問されたときのアドバイスが難しいですね。そういったときは、私の先輩やマネージャーに相談して過去の解決策を教えてもらったり、研修同期に連絡して相談をしています。自分ひとりで抱え込まないことを大切にしていますね。

研修同期の方とも交流があるのですね。

他拠点の同期とご飯に行くこともあるので、今も気軽に業務の悩みを相談できる関係性です。指導では自分の引き出しだけでなく、仲間の知識や助けも借りながらベストなアドバイスをするように心がけています。

日頃、同僚の皆さんとはどのようなコミュニケーションを取っていますか?

中央林間の同じ便の方とは、終業のタイミングが合えば食事に行くことがありますね。その日の配達であったことや、日頃感じていることを率直にシェアできる仲間の存在はありがたいです。

あとは他拠点でお世話になった先輩とも交流がありますし、中央林間営業所の立ち上げの際に応援に来てくれたドライバーの方と、近いうちに飲みに行く予定があります。他拠点でも仲間という感覚がありますし、イオンネクストデリバリーの社員は気さくで穏やかな人が多いので、こういった交流が続くのだと思いますね。

所長や副所長にも業務の相談をするとのことでしたが、Kさんが安心して働けている理由は何だと思いますか?

皆さん優しいのですが、優しいだけでなく気さくに話ができる雰囲気や空気感があるんです。コミュニケーションを取りやすいので、何か失敗をしてしまったときも正直に報告と相談ができる環境だと思います。

所長や副所長から頭ごなしに怒られたことは一度もないですし、しっかり話を聞いたうえで「次回はこうしてみましょうか」と指導してくれるので、物事の原因について、解決のために本質的な会話ができるのだと思います。

女性の働きやすさという面ではいかがでしょうか。

拠点の女性ドライバー同士で相談をしたり、助け合いができる環境だと思います。「毎月の体調変化の期間中、業務に不安があるんだけど、Kさんはどうしてますか?」と相談されることもあるので、これまでの経験を伝えることもありますね。「この辺りは休憩しやすいですよ」など女性ならではの情報交換をしています。

先日女性の副所長が着任されたので、今後はより相談しやすくなると思いますし、業務の悩みと同じように、“女性だから”と抱え込まないで働けるようになるとより良いと思っています。

ご自身のワークライフバランスに変化はありましたか?

すごく働きやすくなりましたし、暮らしやすくなりました。睡眠もしっかり取れるし、料理をしたり、自分の趣味に時間を使うこともできる。なんと言っても最愛の愛猫との時間がたっぷり増えたので、とても幸せな時間が増えました。前職では叶えるのが難しかった“メリハリを持って働いて、心身健康に過ごす”という理想を実現できているので、今の働き方にとても満足しています。

現場で学び、次は伝える立場へ——“成長を循環させる”働き方

今後の目標を教えてください。

目の前のことをやるのがモットーなのですが、直近だと添乗員試験があるので、それに向けて頑張りたいと思っています。添乗員試験をクリアしたいと思ったのも、同乗や指導で後輩の皆さんを教える立場に就いてやりがいを感じたことが理由なので、今後も教える立場で成長したいです。

最後に、Kさんのように異業種から未経験で新たなキャリアに挑戦したい方へ向けてメッセージをお願いします。

イオンネクストデリバリーは他の物流会社よりも接客に力を入れているので、接客経験を強みとして活かすことができる場所だと思います。お客さまから直接感謝の言葉を受け取ることはモチベーションにも繋がるので、経験に自信を持ってチャレンジしてみてください。