イオンネクストデリバリーへ入社した後、着実にキャリアを積み、2025年6月開業の中央林間営業所で副所長に就任したNさん。実は、一度通った道は覚えてしまうほど地図が好きで、自身の“地図好き”を仕事に活かしてドライバーに配達のアドバイスをしたり、相談に乗ったりしているそうです。
今回はそんなNさんに、副所長になるまでの歩みと今後の展望を伺いました。
(※ドライバー当時の過去の記事はこちら)
声を掛けられたら応える。積み重ねがキャリアを動かす力に
Nさんは高津営業所から異動して、新設の中央林間営業所で副所長へ昇格したと伺いました。改めて、入社からのキャリアを教えていただけますか。
入社後、研修を経て高津営業所でドライバーとして勤務し、半年でリーダーへ昇格しました。その1年後にトレーナーになり、中央林間営業所が開設になるタイミングで「副所長をやってみないか?」と声を掛けていただいて今に至ります。上司から依頼されたら前向きにYESと答えることを自分のモットーとしていたので、入社から2年経たずに副所長まで昇格出来たのかなと思います。

前向きにYESと答える姿勢、素敵ですね。どんな背景があるのでしょうか。
自分がやりたくないと思うことが少ないこともあると思うのですが、心がける理由はふたつあります。ひとつは声を掛けてくれた上司の信頼を裏切るのが嫌だという気持ちです。上司の視点で成長のために依頼したことが、私のNOで無くなってしまうのはすごくもったいなく感じるので、なるべく信頼に応えたいという想いで引き受けています。
もうひとつは、「人がやりたがらないことって、どんなことなんだろう」という興味関心ですね。敬遠されがちな仕事の中にも学びはあるはずで、私はチャンスがあるなら学びに触れたいと考えているんです。
前向きな姿勢の裏には理由があるのですね。キャリアにおいて自分の視座が変わった瞬間はありましたか?
ドライバーから、後輩を指導するリーダーの立場にステップアップした時期でしょうか。リーダーは副所長とドライバーの橋渡しのような役割なので、“ドライバーに伝えたいこと”という観点で、初めてマネジメントの視点に触れたんです。
それまではどこか自分ごとで捉えられなかったものも、他人に伝える意識を持つと目線が変わることを実感しました。あとは、副所長の業務を手伝わせてもらう機会があったので、いつか自分もこういう仕事をしたいと憧れを持ったんだと思います。

Nさんはイオンネクストデリバリーにおいて、上司の方にいい影響を受けて歩んで来られたように感じますが、印象に残っている教えはありますか?
高津営業所の当時の所長、Sさんの考え方には多くの人が影響を受けたと思います。私もそのひとりです。Sさんはオンオフのメリハリがしっかりしていて、改善すべき点はしっかりと分かるように伝えるコミュニケーションなんです。その一方で、褒めるときは全力で褒める。なので、Sさんのおかげで成長出来たメンバーはたくさんいると思います。
自分が副所長になった今も、Sさんイズムが心の中にあるからこそ、双方気持ちのいいコミュニケーションが出来ているのだと感じています。
(※Sさんの記事はこちら)
Nさんがここまでモチベーションを維持出来る秘訣は何なのでしょうか?
ひとつは、前職でともに働いていた仲間が同じ会社にいて、それぞれの場所で活躍していることだと思います。友人であり仲間でもある同僚と、プライベートで食事をしながら仕事の話をするのが楽しくて。私は異動しましたが、以前と変わらぬ付き合いが出来ていることが気持ちの面でモチベーションになっています。
もうひとつは、メリハリある生活を送れるようになったことですね。イオンネクストデリバリーは休日がしっかり確保されているので、前職と比べてオンオフがしっかりした暮らしをしていて。休日でしっかり疲れを取れているからこそ、勤務に集中出来ているのではないかと思います。

現場を知る副所長が導く、数字と現場感覚を結ぶ営業所運営
中央林間営業所での業務内容を教えてください。
各便における点呼や出発までのサポート、また営業所の事務作業やドライバーのマネジメントなどを行っています。早番の日は朝が忙しいので、1日があっという間です。
【早番の日の1日の流れ】
3:30 起床し、身支度を整えて出発の準備
4:00 自宅を出発。出勤車内で朝食を取る
4:30 営業所へ到着。備品のPCを立ち上げ、出勤してくるドライバーを迎える
5:00 始業。前日の引き継ぎを確認し、早朝便の出発を積み込みなどでサポート
5:20 朝礼
5:45 早朝便の点呼
6:00 次の便の出発サポート
7:00 次の便に出勤してくるドライバーを迎える
8:00 点呼をして送り出したあと、事務所へ戻り事務作業
10:00 ランチ
12:00 午後の便の出発サポート
12:30 事務作業
13:00 遅番の副所長・所長へ引き継ぎ
14:00 退勤
始業後に前日の引き継ぎを確認し、当日の朝礼で話す内容を考えることが多いですね。点呼のあとにドライバーと、配達場所や道についてコミュニケーションを取ることもあります。
ドライバーの皆さんとはどういったお話をされるんですか?
配達時の相談を受けることが多いですね。「お届け先の近くに、配達車両を停めておける場所が無さそうなのですが…」という話をされることがよくあります。道や場所の様子が分かるときは具体的にここがいいですよと伝えますし、毎回判断に迷わないように、「こういった場所に停めるといいですよ」とアドバイスすることもあります。
自分がドライバーだった頃を思い出すと、副所長には的確な指示やアドバイスを求めていたと思うんです。なので、相談される側になった今は、アドバイスの明確さを意識しています。

新人ドライバーの方への声かけで、Nさんが意識していることはありますか?
中央林間営業所のドライバーの皆さんは入社半年程度の方の割合が多く、運転や配達に慣れている最中の方もいらっしゃいます。その方々に同乗して指導する立場のリーダーとも連携しながら、なるべく活きる知識を伝えるようにしていますね。
副所長になって、業務の捉え方にどのような変化がありましたか?
“数字への意識”をこれまでより持つようになりました。異動の際に前営業所の上司から「数字を見る習慣をつけるといいよ」と教えてもらってから意識し出したのですが、配達件数やリピート率といった数字だけでなく、ドライバーの皆さんに受講していただくテストの締切など、業務のなかにはさまざまな数字があるんですよね。副所長として見落としが無いように、連絡内容の確認を入念に行っています。
あとは、安全に対する意識ですね。昨年運行管理者の資格を取得してから、より細かい視点で安全運転について考えるようになりました。点呼の際に、よりドライバーの皆さんのコンディションを気にかけるようになりましたし、中央林間営業所の皆さんに安全運転の重要性を伝える立場の自分が知っておくべき情報や知識については、積極的にインプットするようになりました。
地図好きが導いた天職——道を覚える楽しさが仲間を導く力になる
Nさんは新設の中央林間営業所の道路事情について、どのようにキャッチアップされたんですか?
自分がドライバーとして中央林間営業所で配達に出たのは数回なのですが、実は昔から、地図を見るのがとても好きなんです。大学時代も地図の勉強をしていましたし、帰宅後に趣味でマップを眺めるくらい土地や地形を知ることが自分のなかに習慣づいていまして。一度通った道はおおよそ覚えることが出来たり、通っていなくても地形図から様子を想像出来るので、地図のことなら誰にも負けないと思います。

そうなんですね!まさに、趣味が仕事にダイレクトに活きる環境ですね。
そう思います。ドライバーの皆さんからの道の相談はほとんど回答出来ますし、新人の方には「あそこはいつも混雑するので、別のルートの方がスムーズですよ」と、事前にアドバイスをすることも出来るんです。まさか地図好きをイオンネクストデリバリーで能力として発揮すると思っていなかったのですが…この仕事は天職だと思います。
これまではあくまで趣味の能力として留めていたのですが、好きが仕事になることなんて早々無いですよね。自分が楽しんで輝く部分なので、今後もドライバーをサポートする場面で活かしたいと思っています。

好きを仕事にしている姿、素敵です。Nさんの今後の目標を伺えますか?
営業所規模の関係で、まずは衛生管理者の資格取得を目指しています。中長期の視点だと、2年以内に所長になりたいです。その先は複数の営業所を管理するエリアマネージャーも目指していて、自分の“好き”を仕事に出来るイオンネクストデリバリーでどんどんキャリアを積みたいと考えているので、ステップアップに必要なスキルは積極的に身につけたいです。
最後に、読者の皆さんへ向けてメッセージをお願いします。
私の前職は飲食業で、キャリアパスを描きづらい環境だったのですが、イオンネクストデリバリーは営業所数や組織規模を拡大していることもあり、意欲的な方はキャリアが浅くても活躍出来る風土があります。
私のように、図らずも好きなことが仕事に繋がるケースもありますので、未経験であっても運転や、人と接するのが好きな方は、ぜひ新たなキャリアへ挑戦して欲しいと思っています。一緒に、好きを仕事にして働けたら嬉しいです。