はたらく人

組織で築く拠点立ち上げの最前線——上司から継いだ判断力を活かす所長の挑戦

組織で築く拠点立ち上げの最前線——上司から継いだ判断力を活かす所長の挑戦
新設の戸塚拠点で所長として勤務されているMさん。「自分がマネージャーとしてやれているのは、前の拠点の上司の教えのおかげです」と語るその背景に、どんな教えがあったのか。これまでのエピソードと、拠点を任されている現在の想いをMさんのご経歴とともに伺いました。

安全運転と接客を大切にする社風に共鳴——経験と資格を次のフィールドで活かす
決意

Mさんは長年物流業界にお勤めだそうですね。これまでのご経歴を伺えますか?

若い頃、大きなトラックに乗ってみたいという気持ちで、運送会社に入社して13年ほど勤務しました。倉庫業務も経験しましたが、運送会社に在籍していたうちの9割はドライバーとして神奈川エリアで配送を行っていました。運送会社でさまざまな車格のトラックを運転し、ドライバーとしてのスキルを身につけることができました。

運送会社に在籍していた当時に運行管理者の資格も取得しました。ただ、当時は自分が若手だったこともあり、あまり資格を活かした業務を担うことができなくて…知人の紹介で、配送事業も行う別の会社に転職しました。

転職後もドライバーとして働いていたのですが、部署異動になったことや組織のルールが細かく縦割りなことに、窮屈さを感じまして。転職を検討したという流れです。

イオンネクストデリバリーのことは何で知りましたか?

たまたま登録していた転職サイトで、スカウトを受け取ったんです。大手であるイオングループが新しいネットスーパーの配達を担う会社を立ち上げたということで設立間もなく、さまざまなポジションがあるという内容に惹かれました。特に運行管理者の資格を活かせるチャンスがあることが魅力的だったので、一度話を聞いてみたいと思ったのが始まりです。

選考で会社に対して、どのような印象を持ちましたか?

まず、新しい会社でどんどん拠点を立ち上げて行くというお話だったので、事業の勢いを感じました。その他にも当時の面接官が業務や拠点のことを説明してくださり、自分のキャリアを活かせそうだなという前向きな印象を受けましたね。

あとは、選考の実施についてこちらの希望を聞いてくれて柔軟に対応してくださったので、働きながら転職活動ができてありがたかったです。

なるほど。他に惹かれたポイントはありましたか?

全社で安全運転に高い意識で取り組んでいることでしょうか。わたし自身、これまで長く配送の仕事で運転をしてきたので、周りの方よりは安全運転に意識がある方だと思っていて。過去にトラックドライバーコンテストで全国3位をいただいたこともあったので、イオンネクストデリバリーが掲げる理念に強く共感しました。

配送の仕事は数をこなせばいいというものではないので、安全運転と接客を重視している社風に会社としてのスタンスが表れていて、価値観が合うような気がしたんです。

現在は戸塚拠点の所長としてドライバーの皆さんを管理・指導する立場にありますので、安全運転への意識づけは積極的に行っています。

立ち上げは、ひとりじゃない。仲間と築く拠点運営と、受け継がれたマネジメン
トの姿勢

戸塚拠点の立ち上げにおいて、苦労したことはありましたか?

他の拠点のマネージャーから、事前に拠点立ち上げ時に出てくる課題やポイントは聞いて把握していたので、苦労というよりは何事も楽しんで進めることができた気がします。あとは、前の拠点時代にマネージャースキルは鍛えていただいていたので、所長としてのスタートもスムーズだったのかなと。

というのも、私は以前高津拠点に勤務していたのですが、そのときの上司が粘り強くマネージャーとしての基礎を教えてくれたんです。その方は日常業務の細かいことまで見てくださっていて。

判断や指示を出すことに対して、どこかゆるさや甘えがあったわたしは指導を受ける機会も正直多かったのですが、上司のおかげで「迅速に、責任を持って判断すること」から逃げなくなりました。このスキルは所長を務める社員に必要不可欠な能力なので、本当に感謝しています。

【元上司/Sさんの記事はコチラ】
▶︎ https://media.aeonnextdelivery.co.jp/articles/person-11/

前の拠点の上司の方の教えが大きいんですね。前職と比較して、仕事への向き合い方に変化はありましたか?

前職までは決まったルールのなかで窮屈な想いを抱えながら、自分なりに目の前のことに取り組んで仕事をしていたのですが、イオンネクストデリバリーは「出る杭は伸ばす」という社風なので、既存のルールや周囲の目を恐れずに、仲間とより良い拠点の在り方を考えるようになりました。所長はわたしですが、日々戸塚拠点の皆さんには助けられています。

そうなんですね。具体的に、拠点内ではどのような連携を取っているのでしょうか?

他の拠点ではシフトを固定にしている場合もありますが、戸塚拠点はまだ設立3ヶ月ですので、所長のわたしも含めてマネージャー陣はローテーションでシフトを組んでいます。また、チャットツールで業務の申し送りをしたり課題感をシェアしたりと、積極的な意見交換を行っています。

別の拠点マネージャーに相談することもありますし、逆に話したことがないマネージャーの方から電話で相談を受けることもあるんですよ。

別の拠点のマネージャーとも連携されているとは、かなり風通しがいいんですね。

やはり、どの拠点でも立ち上げのフェーズで出てくる課題は似通っているので、社内にナレッジが蓄積されているんだと思うんです。困りごとや解決策のシェアで別の拠点の方と連携できると、自分の経験で組織の役に立てた気がするので、毎回やりがいを感じますね。

ちなみに、イオンネクストデリバリーの同僚の方とプライベートで交流される機会はあるんですか?

わたしは趣味がキャンプでして、最近は他拠点の同僚などとキャンプに行くことが増えました。自分の趣味を同僚とフランクに楽しめるのは、充実感があって嬉しいです。

拠点の雰囲気づくりという意味で工夫されていることはありますか?

コミュニケーションの得意不得意というのは誰しもあるかと思うのですが、なるべく皆さんが話しやすい環境をつくりたいと思ってるので、マネージャー陣は寡黙な方にこそ積極的に話しかけるという方針を決めています。

こういったコミュニケーションに対しての意識が伝わったのか、普段は寡黙なドライバーの方が、配達先で商品をPRするチラシを意欲的に配布してくださっていたんです。熱意に感動しましたし、今後拠点のメンバーが増えても今の雰囲気は守りたいと感じました。

日々の業務のなかで、どんなところにやりがいを感じますか?

戸塚拠点はスモールスタートだったので、どんどん顧客数やドライバー数が増えて発展していく姿を見ているとやりがいを感じます。以前所属していた高津拠点に肩を並べるくらいに成長することが今の目標ですね。

切磋琢磨できる仲間がいるから、成長できる。拠点を越えてつながる、挑戦する
風土

Mさんは今後、どのようなキャリアを積みたいとお考えですか?

複数拠点を管理するエリアマネージャーのポジションに就きたいと考えています。所長とは求められるスキルも違いますし、まず所長として一人前になることが目標なので、まだまだ先の話ではあるのですが、目指しているのはエリアマネージャーです。

所長の立場に比べて、より広い視野で業務に苦戦している方の手助けができる点はいいなと思いますし、自分もやってみたいと感じるポイントですね。

改めて、イオンネクストデリバリーの魅力とは何だと思いますか。

組織風土の面だと、切磋琢磨する仲間がたくさんいるので、成長実感を持てるところが強みだと思います。私が上司に根気強く教えてもらったように、仲間を見捨てずに引き上げてくれる頼もしい先輩がたくさんいます。

同じ組織で一生懸命に取り組んでみんな成長していくので、別の拠点やマネージャーとして仲間と再会したときは嬉しいですし、自分も頑張ろうという前向きな気持ちを与えてくれる環境です。

年代もかなり幅広い方が集まっているので、活躍目覚ましい若手も方もいますし、50代でマネージャーに挑戦している方には勇気を貰います。それぞれの個性で刺激し合えるのはいい文化だと思いますね。

また、物流業界は2024年問題を迎え、より働き方や業務の効率性を求められるフェーズですので、会社としても働きやすさには注力している段階です。

個人的に、イオンネクストデリバリーはAI技術の活用に積極的で新しいことを恐れない社風なので、業界未経験の方でもこれまでのキャリアを発展させて経験を活かせる職場だと思っているんです。なので、自分の発想や工夫でさらに良い配達をしたいという、自主性のある方には向いていると思います。

最後に、今後への意気込みをお願いします。

新人の方にもきちんと教育を行って、「戸塚拠点出身です」と胸を張って名乗るドライバーを増やしたいです。今後も拠点が拡大して大きくなる組織なので、自分の拠点から輩出するドライバーの皆さんが別の場所でも頼られる存在になるように、私も前向きな挑戦を続けて行きたいと思います。

戸塚拠点から頼もしいドライバーが生まれることを楽しみにしています。本日はありがとうございました!