前職の上司からの紹介で、イオンネクストデリバリーに入社したYさん。ルートプランナーという配達業務において本社と拠点を繋ぐ重要な役割を担っています。日々拠点長やマネージャーと関わるなかで意識していること、またその理由を教えていただきました。
新たな挑戦ができる環境を求めて転職。きっかけは前職上司の言葉
Yさんがイオンネクストデリバリーへ入社するまでの経歴を教えていただけますか。
新卒で電動バイクを取り扱うベンチャー企業に就職し、情報システム系の部署で働いていました。新卒で就職活動をしていた当時は、土日休みなどの働きやすさや自分のプライベートを優先して選考を受けていたので、業務内容より自分の希望を叶えられるかを重視して入社しました。
その企業で2年ほど働いたのですが、保守的な社風よりも新たな挑戦ができる場所が向いていそうだと感じたので、やりたいことには手を挙げて、どんどん挑戦できる環境を求めて転職したいと考えるようになりました。
ちょうどそのタイミングで、先にイオンネクストデリバリーに入社していた前職上司のNさんから声を掛けてもらい、ネットスーパー事業に興味があったことと、Nさんから聞いていた働きやすさに魅力を感じて入社を決めました。

ご紹介での入社だったんですね。前職の上司であるNさんの言葉を信じることができたのはなぜだったのでしょうか?
Nさんは「生活のなかに仕事がある」という考えをお持ちの方で、それは一緒に働いていた当時から感じていました。あとは紹介されたときも押し付けることはせず、「強要してるわけでもないし、ひとつの選択肢としてこういう道もあるよ」と私目線で導いてもらったので、Nさんが伝えてくださる一つひとつの言葉に信用がありました。
ネットスーパーに興味があったとのことですが、物流業にはどのようなイメージをお持ちでしたか?
大学生のときに物流企業でアルバイトをしたことがあったので、業務のイメージは分かっていました。業界のイメージは2024年問題が起こっていたり、人手不足なのかな?という印象を持っていましたね。
拠点の声と配達データから、根拠をもとに解決策を探るのがルートプランナー
Yさんは現在ルートプランナーというお仕事をされているのですよね。どういった業務内容なのでしょうか?
配送戦略部に所属するルートプランナーは5名いて、イオンネクストから連携される販売計画を実現するための配達リソースを算出して、拠点など関係各所へ情報提供を行っています。あとは、拠点が所属している部署と連携して日々予定通りに滞りなく配達ができるようルート調整やシステムの改善企画を行うのも私たちの仕事です。
拠点のマネージャーとは具体的にどのようなコミュニケーションを取るのでしょうか?
各拠点からドライバーのシフトをもとに算出した配達に出られる人員計画を出してもらうんですね。私たちはこの配達に出られる車両の数のことを“ルート数”と呼んでいるのですが、様々な理由で計画値に対してルート数が足りない状態が起こるんです。
そういったときに、計画通り配達ができるよう拠点長と連携して調整を行います。拠点も計画を達成するために精一杯対応してくれていることは分かっているので、状況に寄り添いつつも数値ベースで「あとこれだけ足りないです」と伝えるべきことは伝えています。
ルートの数が足りない場合は、ドライバーだけでなくトレーナーやマネージャーが配達に出ることはできないのか確認するなど、ドライバーに過度な負荷がかからないように毎月調整しながら配達計画を調整しています。
ルートはお客さまが商品を注文した際にAIが自動生成してくれるのですが、時間帯によって異なる渋滞傾向などは加味されておりません。そのため、遅延率なども含めた配達スピードを勘案して速度調整を行い、実現可能な配達スケジュールを設定するのはルートプランナーの役割となっています。
過去の配達データと、日々拠点長からいただく報告や改善要望すべてが重要な情報なので、抜け漏れなくキャッチアップするのは大変さとやりがいを感じます。

業務のなかで難しさを感じるのはどんなことですか?
ルートプランナーの立場においては、起こっている事実を誰が見ても分かるようにしたいという理由で、伝えたいことは数値の根拠を用いて話すのですが、拠点にしか分からない肌感覚もあると思っていて。
拠点のみなさんのリアルな意見を聞くことも大切だと思ってるので、何かを判断するとき肌感覚と論拠の塩梅が難しいなと感じていますね。
なるほど。そういったときはどのように意思決定するのでしょうか?
まずは拠点の意見を聞きます。例えば「〇〇を通るルートはいつも夕方渋滞するんです」ということを聞いたら、実際のデータを確認しに行って、拠点の方がおっしゃった渋滞場所の走行スピードが落ちているデータがあるか確認します。
その事実を根拠にして、配送システムを提供してくれているベンダーの方に調整を依頼したり、ルートプランナーで対応可能な範囲であれば、対象箇所のスピード設定を変更するという流れですね。
拠点で働いている方の目線だと、ときには納得いかないこともあると思うんです。そういった時のために「これだけ遅延したら、想定走行速度を落としてペースを調整します」という運行を調整するラインをあらかじめ決めて会話をすることも心がけていますね。
あとは、ルートプランナーで隔週1回定例会議を開いて、現状の確認や改善点の洗い出しを行っています。
現場の声を検証したうえで、細かい調整を行っているのですね。
そうですね。配達ルートをアップデートさせるのが私たちの仕事なので、拠点のみなさんには「基本のルールを徹底して欲しい」と日頃からお伝えしています。例えばうっかり休憩を削って配達をしてしまうと、コミュニケーションを取る前提の「過度な負担は無く、安全に配達をしている」という共通認識が成り立たなくなってしまうので。そこは拠点長やマネージャーの方を通してドライバーの皆さんにお願いしている部分です。

離れた場所にいるからこそ、信頼できるコミュニケーションを取りたい
やりがいを感じるポイントはどんなところでしょうか。
私は拠点の備品対応も担当しているのですが、新設拠点の準備でマネージャーと協力できたときに「助かりました」と言ってもらえるのは嬉しいです。
拠点によってはオープンまで時間がない状態で発注の依頼が来ることがあるんです。現場で対応するマネージャーは忙しいと思うので、なるべくコミュニケーションが負担にならないようにチャットなども駆使して柔軟に発注対応をしています。
拠点長やマネージャーの方と接するときに心がけていることはありますか?
いただいた質問に対しては、必ず何かしらの回答をするように心がけています。
拠点の皆さんが頼ってくれているのに、本社から回答がないと「現場が挙げた声に対して、回答が返って来ないんだな」という印象を持たれてしまうのは良くないと思っていて。問い合わせへのレスポンスには気をつけながら、いただいた意見や相談に対してできる範囲で回答したり、その場で回答できなかったとしても、次のミーティングまでに絶対に回答することを心がけています。
回答に悩んだときは部署の先輩に相談することもあるのですが、皆さん嫌な顔ひとつせずに一緒に考えてくれるので、本当にまわりに助けられているなと感じます。
ルートプランナーという仕事はイオンネクストデリバリーならではの職種だと感じるのですが、前職と比べて職種が変わったことで苦労したことはありますか?
ルートプランナーは基本的に在宅勤務なので、直接顔を合わせて業務をすることが少ないんです。前職は週5出社だったので最初は在宅勤務が嬉しかったのですが、やはり対面でしか取れないコミュニケーションと、リモートでしか取れないコミュニケーションがあると思っていて。数値を用いて会話をする分、伝え方には気をつけています。
Yさんはご紹介で入社されたということですが、もし知人にイオンネクストデリバリーを紹介するとしたら何と伝えますか?
物流企業ではあるものの、多分想像してるようなレガシーな物流ではないと思うんです。
会社として、社員が無理のある働き方をしないように注意深く見ているので働きやすさもあるし、そもそも倉庫で自動ロボットが動くような最先端のデジタルを駆使した物流企業はそんなに多くないと思っていて。
会社としても新しいことにチャレンジしているし、従業員一人ひとりも新しいことに挑戦できる環境づくりをしている会社なので、「挑戦を楽しめる会社です」と伝えたいですね。

Yさんがイオンネクストデリバリーで働くうえで大切にしていることはありますか?
受け身にならずに、とりあえずやってみることですね。業務に対して全て受け身だと、自分自身の学びも薄くなってしまうと感じているので、今はできないことが多くても、まず挑戦することを大切にしています。
これは部署の先輩に働く環境をサポートしてもらっていることが大きいのですが、「やりたいです」と手を挙げたらサポートしてくれるような先輩や上司の方が多いので、安心して挑戦できています。
今後挑戦したいことを教えてください。
まずは自分のできる業務の範囲を広げたいです。今後、ルートプランナーで入社する方も出てくると思うので、そういった方に私が今まで先輩にしてもらったような安心して挑戦するためのサポートをしたいなと考えてます。
