長年勤務した前職から働き方を見直すため、未経験の物流業界に挑戦したHさん。ミドルの転職でゼロから実績を積み、現在はリーダーとして勤務されています。「自分にリーダーが務まるのか不安だった」という就任当時の気持ちと、現在のやりがいについてお話を伺いました。
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ゼロからの挑戦。入社当時は社風に馴染めるか不安だった
本日はよろしくお願いします。まず、前職のご経歴を教えていただけますか。
イオンネクストデリバリーに入社する前は14年ほどガス会社に勤務していました。お客さまのご自宅に伺ってガスの開栓・閉栓を行う仕事です。安全にご利用いただくための説明なども担当していました。
配達ドライバーは全くの異業種ですよね。なぜ転職されたんですか?
働きやすい環境で新たなチャレンジをしたいと感じたからです。前職はライフラインの仕事でしたので、シフト制でなかなか希望の休みを取ることが難しくて。私は40代後半なのですが、仕事以外の時間、例えば家族と過ごしたり自分のために使う時間を持ちたいという気持ちが強くなったので転職を決意しました。
前職の勤務と転職活動を並行していたため選考の調整もひと苦労だったのですが、イオンネクストデリバリーは選考スピードが早かったのと、オンライン面接を選択できたのでスムーズに入社まで進むことができました。 選考前に10分程度の会社説明動画を見て、Green Beansがイオングループの新規事業であることや事業内容について興味を持っていたので、自分がいいなと思った会社で実際に働けて嬉しいです。
入社前に不安だったことはありますか?
物流業界で働いている友人たちは荷物の積み下ろしがハードだと話していたのですが、イオンネクストデリバリーの場合は積み下ろしの業務が無いことを求人で知っていたので、業務に対しての不安はあまりありませんでした。どちらかというと未経験で入社する自分が会社の雰囲気に馴染めるかが気になっていましたね。

実際に入社されて、印象的だった出来事はありますか?
年代も経験もバラバラな同期と同じスタートラインに立って業務を始めたことは自分のなかで新鮮でした。正直、まわりに上手く馴染めるか、気後れしないか…など不安が尽きなかったのですが、入社後の研修で周囲と業務に対して同じ意識を持ったことで打ち解けることができたのではないかと思いますね。
入社前と入社後で、どんなことに対して意識が変化しましたか?
運転に対しての意識が大きく変わりました。配達は安全第一なので、毎回発進や停車の際に指差し確認を徹底しています。入社前も週3回程度は運転をしていましたが、ここまでしっかりと意識を持っていなかったので、いい変化が起こったと思っています。
運転については会社として共通のルールもありますし、全社でここまで安全意識が高いのは素晴らしいことだと感じます。
「お客さまの手に渡るまでが配達」先輩のひと言でより丁寧さを意識
配達の仕事で、前職までの経験が活きることはありますか?
お客さま対応の力は活きているなと感じます。
前職でさまざまなお客さまと接してきたことで、その場でご要望をいただいても機転を利かせて接することができているのは、これまでの経験があるからこそなのかなと感じることが多いですね。
これまでに先輩や同僚から受けたアドバイスで印象的だったことはありますか?
「お客さまの手に渡るまでが配達」という考え方ですね。
入社してしばらくは効率よく業務を行う意識が先行していたので、1件あたりの配達に時間をかけないように配達先の玄関前で商品をすぐお渡しできるよう箱の蓋を開けてからチャイムを鳴らしていたんです。
しかしあるときペアになった先輩から、「イオンネクストデリバリーは鮮度や温度管理にも配慮しているから、お客さまが出てきてから箱の蓋を開けた方がいいのではないか。お客さまの手に渡る瞬間まで丁寧に接客する意識が大切なのではないか」と教えていただきまして。
顧客視点で考える気持ちが少し薄れていたことにも気づきましたし、配達ドライバーの役割を考えるきっかけにもなった出来事だったので今でもよく覚えています。

リーダー就任は転機。トライアンドエラーで成長する毎日
現在はリーダー職に就かれていると伺いました。打診を受けたときのことは覚えていますか?
就任する3ヶ月前ごろに上長から「やってみませんか?」と声をかけられたことを覚えています。当時の自分は「私より手際のいい方はもっといる」「私よりコミュニケーションに長けた人はたくさんいる」と思ってしまい、自分にリーダーが務まるのか疑問でした。
でも、声を掛けていただいたことにはきっと意味があるし、貴重な挑戦の機会だと捉えて最終的には自分から「やらせてください」と伝えて、挑戦を決めたんです。 今でも自分のリーダー像が正しいのかは分かりません。でも、トライアンドエラーで取り組むリーダーがいてもいいと思うんですよね。私もまわりのみなさんと同じように日々成長させてもらっています。
リーダーになったことで、具体的に自分が変わったポイントはありますか?
コミュニケーションを自分から取るようになりました。リーダーは共有事項を伝えるだけでなく、ドライバーのみなさんに指導を行う場面もあります。そういったとき、事前に個人の性格を知っておくことができているかどうかで相手の受け取り方が変わると感じていて。
言い過ぎても良くない。かと言って伝わらないのはもっと良くないので、そのバランスを相手に合わせられるように、日頃からよく話すようになりました。相互理解は重要だと感じます。 前職でもマネージャーを経験したのですが、ここまで相手のことを考えて接することができていなかった気がします。聞き分けがよくて大人しいタイプと思われていたんじゃないかな。

そうなのですね。以前と比べてご自身が積極的になったのはなぜなのでしょうか?
誠実で素直な人が多い社風なので信頼関係が生まれやすいこと、あとは「もっと自分を出していい」という、会社をよくするための挑戦は歓迎される雰囲気があることが理由だと思います。
前職ではルールを守ることを第一にマネジメントをしていましたし、私も「きちんとあらねば」という固定観念にとらわれて、周囲と業務的な関わりしか持てていなかったように思います。その点イオンネクストデリバリーでは「Hさんらしい伝え方でいいですね!」などと言っていただけるので、多様な個性を肯定してくれる社風にも後押しされているのかもしれないですね。 日頃の勤務態度を評価していただいたことももちろんですが、リーダーを打診されたことは上長からの「Hさんなりのリーダー像をつくってください」というメッセージだったのではないかと最近感じるようになりまして。たとえ失敗することがあったとしても、組織をより良くするための挑戦ならどんどんやって欲しいという社風が現れた、私へのエールだと受け取っています。
リーダーとしてHさんが心がけていることはありますか?
自分が先輩に丁寧に教えてもらって嬉しかったし助かった記憶があるので、入社間もない方や未経験の方にはなるべく丁寧に説明することを心がけています。またその方が先輩になったときに、そういった文化が巡っていけばいいなと感じていますね。
イオンネクストデリバリーで働く個人としての目標はありますか?
指導力を上げることですね。正しい手順や知識を伝えていきたいという気持ちが強いです。自分の認識や理解にあいまいさがあると伝わりづらくなると思うので、まずは自分が基本のルールをしっかり理解して守ることも徹底していきたいです。

チャレンジを受け入れる文化のなかで、一緒に楽しく働きたい
働き方が変わったことで、プライベートにはどのような変化がありましたか?
今は早朝から勤務して午後の早い時間には退勤するのですが、家族と過ごす時間が増えました。前職までは子どもの授業参観や行事に参加するのも難しかったし、夕食を一緒に食べることが叶わない日も多かったのですが、家にいる時間が増えたので生活リズムが変わりましたね。家族は変化を自然に受け入れてくれています。
素敵な変化ですね。
働き方が変わったことについて面と向かって家族と話をしたことはないのですが、一緒にいる時間が増えるのはやはりいいことですね。ミドルでの転職は思い切った決断でしたが、ワークライフバランスが整ったので結果的に良かったなと感じています。
さいごに、リーダーとしてこんな方と一緒に働きたいというメッセージをお願いします。
せっかくやるなら明るく元気に働きたいという方が合うかなと思います。 最初に学ぶ運転や接客の基礎をしっかり守ればより良くするための前向きな挑戦は受け入れる社風がありますので、自ら手を挙げられる人と楽しく働きたいですね。そのような方々をリードできるように、私ももっと自分を磨いておきます。
