「人の役に立つ仕事がしたい」という軸でこれまでキャリアを積んできたOさん。イオンネクストデリバリーへ入社するまでは個人事業主として配達の仕事をされていたそうです。配達件数も多く大変だったそうですが、自由度の高い個人事業主から会社員に再び転身した決め手は何だったでしょうか。今回は当社で感じた、組織で働くことのメリットを伺いました。
目次
個人事業主と会社員の違いはキャリアパスを描けるかどうか
本日はよろしくお願いします。前職は個人事業主として配達業をされていたと伺いました。
そうなんです、実はイオンネクストデリバリーへ入社するまでは個人事業主として配達業を行っていました。以前から「人の役に立つ仕事がしたい」という思いがあり、公務員やサービス業、建設業界の現場作業などを経て個人配達の仕事に就きましたました。個人配達は自由度が高く裁量を持って働ける点が魅力ですが、配達件数が本当に多いので体力的に辛いことが多かったり、働き方に課題を感じることが増えていました。

イオンネクストデリバリーという組織で働くことを決断した背景には、どんな理由があったのでしょうか?
建設的にこの先のキャリアパスを考えたいという気持ちが強くなったので、個人事業主を辞めて組織で働くことに決めました。
個人事業主は会社員と違い、目に見える形でキャリア成長する機会がありません。日々モチベーションを保つことも、難しさがあります。配達件数や時間などの忙しさに追われて今後のキャリアを考えられなくなることは避けたいと考えたので、30代のこのタイミングで再び会社員になりました。安定性を踏まえても、最適な選択だったと感じています。
組織に所属することに窮屈さは感じませんでしたか?
感じませんでしたね。というのも元々仲間と働くのが好きなので、同僚と業務のことや日頃のことなど気軽にコミュニケーションを取る機会が増えたことは純粋に嬉しかったです。
多くの企業から当社へ入社を決めたのはなぜだったのでしょうか?
イオンネクストデリバリーのことを知ったのは、個人配達をしていた時に見慣れない緑の配達車がたまたま目の前に停車して、よく見たらGreen Beans(グリーンビーンズ)という聞いたことのないサービスのロゴが書いてある!なんだか気になるな。と感じたことがきっかけでした。たまたま出会ったものの、自分でイオンネクストデリバリーのことを調べて会社の雰囲気に惹かれたので応募しました。
なかでも決め手は“最先端のAIシステムを駆使して配達業のシステムを変えていく”という事業内容に惹かれたことですね。商品を新鮮な状態でお届けする「鮮度プラス」やお届けする日付に合わせて食べごろの商品を提供する「食べごろプラス」はネットスーパーをご利用されるお客さまにとって需要が高いサービスなのではないかと思いましたし、今までの配達業やネットスーパーには無い新たな取り組みが魅力的に映りました。

最大の変化はお客さまに寄り添った接客をするようになったこと
個人で配達をされていた時と比較して、業務でいちばん自分が変化したと感じる部分はどんなところですか?
丁寧な接客でお客さまに寄り添った配達をするようになったことですね。個人配達のときは1日平均100件以上も配達しなければならなかったので、お客さまと接する時間が本当に短くて。お渡しして即時に次の配達を考える瞬間的な作業でした。人の役に立ちたいという気持ちがある自分としてもモヤモヤする部分があったので、当社の接客に注力する配達スタイルは自分に合っていると思います。
例えばお届けに伺った際、その場でお客さまからご要望をいただいたとしても、1件あたりの配達にある程度時間を見込んでルートを設定しているので、柔軟に対応が出来るようになったと感じます。そういった咄嗟の対応でお客さまから「ありがとう」と声をかけていただいたときはとても嬉しいですね。
目の前のお客さまに丁寧に向き合えるようになったのはいい変化ですね!
当社は配達時間の指定を1時間単位にしているので、お客さまと商品をお届けする私たちの双方において行き違いのフラストレーションが少なく済んでいる感覚があります。個人配達時代と比べるとその点も良い部分かなと感じますね。

仲間である配達ドライバーと同じ目線で物事を考えたい
現在の業務内容を教えてください。
私は市川拠点でリーダーを務めているのですが、2024年に新設して間もない拠点ということもあってリーダーを務める社員が現状私のみなんです。なので、市川拠点に来てからは拠点内の内勤業務を担当しています。私は労働組合の支部長として意見提案をする立場でもあるので、日々多くのドライバーの皆さんとコミュニケーションが取れる現在の役割はありがたいです。
ドライバーのみなさんとお話する際はどのような会話をされますか?
配達を担当しているドライバーの皆さんと同じ目線でお話しています。例えば出勤してきた方の今日の配達ルートを聞いて、以前自分が配達したことのある場所を通るのであれば、役に立ちそうな情報をお伝えしたり。配達業務は交通状況により不測の対応が起こることもあるので、何かの役に立てばという気持ちでお伝えしています。
あとはドライバーの皆さんが困りごとや相談、意見を話してくれる時はまず話を聞くということを心がけています。配達で起こる困りごとに対する気持ちはすごく理解出来るので。
これまでのご経験があるからこそ、同じ目線でお話出来るのですね。
業務の話だけでなく、プライベートのこともよく話しますね。家庭があるドライバーさんからはお子さんの話を聞いたりします。総じて皆さんがおっしゃるのは「ワークライフバランスを保って働くことが出来る職場」だということですね。家族と過ごす時間が増えたり、趣味に充てられる時間が増えたり、以前より時間の使い方が良い方向に変化したという声をよく聞きます。
そういったお話を聞けるのは嬉しいですね。ご自身のプライベートはどのように変化しましたか?
個人配達時代は休日でも気が休まらないことがあったのですが、今はメリハリある日々を過ごせていると思います。休日は友人と会うことが多いのですが、「表情が明るくなったね」と言われました。あとは希望休も取りやすいので、趣味のお笑い鑑賞のために劇場へ行く回数も増えました。(笑) 前より笑顔でいられる時間が増えたと感じています。

素敵な変化ですね!100点満点で現在の働き方に点数を付けるとしたら、以前と比べて何点を付けますか?
個人配達時代は30点くらいの働き方だったと思うのですが、今はもう100点に近いです。叶えたかったことは実現出来ていると思っています。
現場と経営。意見の橋渡しをする人材は今後も必要
現在事業拡大中の当社ですが、Oさんの視点で今後どんな組織になって行くといいと感じますか?
事業成長のために高い目標を追いかけていることは拠点で働く社員も理解して、前向きに取り組んでいると思います。目標を達成するために常に新しい仲間を迎え入れていますし、拠点が増えることで多くの社員にキャリア成長のチャンスが与えられていることも良いことだと感じます。
配達ドライバーの皆さんは日々その場の状況に対応しながらお客さまに商品をお届けしているので、戸惑うこともありますし、会社が目指す姿や目標の意図が汲み取れないとモチベーションが下がってしまうこともあるのかなと思っていまして。そのボタンの掛け違えをより小さく、少なく出来ないかと常日頃から感じるので、私は労働組合に参加させていただいているんですね。
そういった背景があったのですね。労働組合としてこれまでどんなことに取り組まれましたか?
条件面もそうですが、夏服の新調要望を伝えて実際に夏場も働きやすい素材で新たに新調に至ったということがありました。現場の最前線で働くドライバーの皆さんの要望を、少しでも相手に届くように伝えることが今の私に出来る役割ではないかと感じています。
ドライバーの皆さんもOさんのような方が社内にいると安心して声を伝えられますね。
身近な存在になるには日々の接し方や関係性が重要だと思うので、これからもドライバーと同じ目線でどうしたらより良い会社になるかかを考え続けたいです。

今後Oさんが当社でなりたい姿を教えてください。
今はリーダー職で拠点のことを部分的に見ている状態なので、まず拠点長まで昇進したいと考えています。現場において広い視野を持ったうえで、最終的には本社で社員のみなさんの働き方を良くする役割を担いたいですね。