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ワークライフバランスが整うことで前向きに。現役トレーナーが考える、急成長企業における「キャリア」とは

ワークライフバランスが整うことで前向きに。現役トレーナーが考える、急成長企業における「キャリア」とは
誉田拠点でドライバーの教育担当であるトレーナーとして活躍中のNさん。前職までは多忙で家族と過ごす時間を作れず、ワークライフバランスを改善するためにイオンネクストデリバリーへ入社されたそうです。今回はトレーナーとしてのミッションや、入社後変化したご自身のワークライフバランスについて伺いました。

ワークライフバランスを見直しつつ、トレーナーを目指して入社

本日はよろしくお願いいたします。現在イオンネクストデリバリーの誉田拠点にてトレーナーとして勤務されているそうですね。

はい、誉田拠点にはトレーナーが3名在籍していまして、ドライバーの皆さんの教育がメインミッションです。

もともと過去在籍していた企業で社員教育を任されていたことがあり、その際に新人の方が自分の指導を通して知識やスキルを吸収し、独り立ちして行く姿を見て業務にやりがいを感じていました。イオンネクストデリバリーの選考を受ける際にトレーナーというポジションの説明を受けて興味を持っていたので、ドライバーとして入社してからキャリアを積み、このポジションに就きました。

イオンネクストデリバリーへ入社した理由は何だったのでしょうか?

率直にお伝えすると、家族と過ごす時間を大切にするためにワークライフバランスを整えたいという思いを叶えられる環境があることが決め手ですね。というのも、施工管理や営業職で遅くまで働いたりと前職までずっとハードな働き方をしていたので、家族と過ごす時間が持てなくて。妻からの「残業が少ない会社で働いてほしい」という声と後押しもあって、未経験ではありましたが、入社を決めました。

褒めるコミュニケーションでドライバーの成長を後押し

入社時からトレーナーを目指していたというお話でしたが、どのような経緯でドライバーからキャリアチェンジされたのでしょうか?

安全で確実な配達でありながらも優良な配達実績を積んだこと、ドライバー時代から組織の改善提案を行っていたことなどの評価をいただき、トレーナー就任の打診をいただきました。

実際に提案した内容としては「業務の見える化」ですね。ドライバーは一人ひとり、日々の配達に対して課題感や改善の意識を持っていると思うんです。でもその想いを組織で共有して、具体的に行動を変えるということまでは出来ていない現状がありました。そこで課題の改善を実現するためには、個人の感覚ではなく全員が一目で理解出来る共通目標が必要なのではないかと考えまして、誤配や運転時の注意アラートの件数などを指標として発生件数を集計し、同じ便のメンバーで周知するよう、当時のリーダーに進言して業務の見える化を実現しました。そういった日頃の改善意識を持った行動が評価されたのかなと思いますね。

現在トレーナーとして、ドライバーの皆さんにどのように向き合われていますか?

私たちは新人の方や再指導対象の方にも教育を行う立場なのですが、共通して言えるのは、基本的にいいところや出来ていることは褒めて肯定し、「更にこれも出来たら完璧ですね」と自信を付けてもらうコミュニケーションをすることです。

誰しも初めて車両のハンドルを握るときは緊張するし、時にはミスをしてしまうこともあると思うのですが、ドライバーの皆さんが「自分は出来ている」という自信と適度な緊張感を保つことができるように声かけをしています。教育というと上からのコミュニケーションを想像しがちですが、イオンネクストデリバリーではポジションに関係なくフラットに向き合い、それぞれのスキルやマインドを高めていただくことを実践しています。

ドライバーからトレーナーになる際、ご家族は何か仰っていましたか?

妻は「少しずつやりたかったことが実現出来ているね」と声をかけてくれました。ポジションが変わることで勤務時間の変動や残業が増えないかという点は心配していたようなのですが、入社から一貫して家族との時間を保って安定したワークライフバランスを実現しているので、今は安心してくれていますね。

【スケジュール例】

09:00 出社
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午前中 事務所で資料作成やデータ入力
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12:00 昼食
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13:00 新人教育に入る
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15:00 検定対応
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17:00 会議や事務業務
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18:00 終業
(残業は30分ぐらいが基本。長くても1時間程度。)

商品を届けるだけの配達を超えた、一歩先のサービスを提供したい

先ほどご自身の発信で数値目標の共有を取り入れたというお話を伺いましたが、トレーナーに就任されてからはどのような取り組みをされていますか?

当社は、現在拠点およびドライバーの人員が急拡大中です。誉田拠点でも私たち3名のトレーナーだけでは今後突発の出来事への対応やちょっとした相談への対応へのリソースが取れなくなる可能性があると思っています。しかし誰かが忙しいからと言って組織改善がおろそかになってしまうのは好ましくないので、サブでトレーナー的な役割を担っていただける方を作っていこうということを考えていまして、今後具体的な運用に入る予定です。

組織の規模が大きくなっても、ドライバーの皆さんが安心感を持って働けるようにということなのでしょうか?

そうですね。これは個人的な体験なのですが、以前個人事業主で配達の仕事をしている兄の業務を手伝ったことがありまして。そのとき自分が受け取る側のことを考え、心を込めてお届けしたことで「とても嬉しいです、ありがとう」と感謝の言葉をいただいて、お客さまの深い感謝で自分も感情が動いたことがあったんです。

その経験から「配達でお客さまを感動させることが出来るんだ」という気づきを得ました。なので、当社のドライバーの皆さんにも心配りが行き届いた接客をしてもらいたいと考えています。これは接客に注力する当社においても、積極的にドライバーの皆さんに伝えていることです。

ドライバーの皆さんに高い水準のサービスを要求するからには、トレーナーやマネージャーがしっかりと足元の不安を取り除く仕組みを作らないといけない。そのために今のポジションで出来るベストを尽くそうと日々行動しています。

ワークライフバランスが整ったからこそ見えた、キャリアの形

イオンネクストデリバリーへ入社した後はワークライフバランスが保てていると伺いました。ご家族と過ごす時間はどのように変化しましたか?

私は拠点と自宅が近いので、働き方の面でかなり恩恵を受けられていると思います。意識して残業も1時間以内に収めるようにしているので、前職までと比べると生活面で変わったことはたくさんあります。

まず、毎日家族で食卓を囲むことが出来るようになりました。今までより子どもたちの個性や成長が見えるようになりましたね。長女は好きな食べ物なら本当によく食べるなとか、次女は食事のときもやんちゃだなとか(笑)ともに過ごす時間が増えたことで、細かいことも含めていろいろな発見があります。

あとは下の子どもを保育園へ送迎するようになりましたし、長女が通っている習い事の参観に行けるようにもなりました。ワークライフバランスの捉え方は人それぞれかと思いますが、私の場合は家族のそばにいる時間が増えることでバランスを保つことができるんだという発見にもなりましたね。

キャリアというのは仕事だけではなくて、自分が日々大切にしているもので成り立っているんだなと実感する日々です。働き方にメリハリが付いたことで、以前より仕事に対して前向きになったのではないかと思います。

接客と運転技術。両面から最適解に導くことができる人材になりたい

Nさんが今後イオンネクストデリバリーで実現したいことを教えてください。

当社には様々なポジションがありますが、実は接客と運転技術の両方を指導出来る立場はトレーナーだけなんです。なので日頃ドライバーの皆さんが声を上げてくださる改善提案を接客と運転の両面で適切にジャッジして実行まで主導出来る存在がまだまだ少ない。

拠点が増えることでこれまでより一層各地域の事情に対応することも求められますので、スピーディーに意思決定をして業務改善をするために今のトレーナー的な視点を持った人間を組織の上層に配置する必要があると感じています。なので私がトレーナー経験者としてそういった新たなポジションを創っていきたいと考えていますね。

創業期の会社だからこそ出来る、具体的な目標があるのですね。

成長速度が速いからこそ、求められることも変化が激しい。その中で組織の課題を自分ごととして捉え、向き合える社員には等しくチャンスがあると思っています。

当社で働くうえで重要だと感じているのが「素直さ」でして、ルールを受け入れられる力、その上で出来事を客観的に捉えて課題意識を持てるか、さらに言うとそれを提言して受けたフィードバックを受け取ることが出来るかという一連を含めて「素直さ」と表現しています。この力があれば当社で活躍出来ると思いますし、ドライバーだけでなく全社員に言えることだと思いますので、私自身も素直さを大切にキャリアを積んで行きたいと思います。